ひとつのパッケージ

Burie

ある日突然、ひとつのパッケージが外国から届けられた。

送り主によると、一番のギフトはその国の空気だという。

添えられた手紙を読んであわてて大きく息を吸い込んだ。

吸い込んだ後で少し微笑んでしまった。なにやってんの、わたし。

でも今度、誰かに東京の空気をプレゼントしようと思う。

箱だけ妙に立派で、空けたら「空気」みたいなグローバルな嫌がらせは誰に一番効くかしら、と思ってほくそ笑む。ぐふふ。

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