貧乏の魅力?

最近、ビンボーが流行っている。
ホームレス中学生にがばいばーちゃん、貧乏タレント・・・。
これってどういうことなんだろうか。

すごく人気だというサイバラさんの「この世でいちばん大事な「カネ」の話」をパラパラと立ち読みしてみた。(ビンボー特集なのでそこはあえて買わない・・・ごめんなさい)
そこには信じられない壮絶な人生が描かれていた。

たしかにお金は大切。
過不足なく生活していくということは実は結構贅沢なことかもしれない。

家族で幸せに暮らして行くことが幸せ、だと書いてあった。
仕事があってお金があるから、幸せがあるのだ、と書かれていた。

たしかにそうかもしれない。

サイバラさんのすごさはその本音度、真剣度にある。
FXやギャンブルは自腹でなければ読者に失礼だ、という姿勢は本当にすごい。すごい人なのだ。
(でもわたしもこれについてはそう思う。人のお金ではわからないことが世の中にはたくさんある)
そしてどうしてそんなことが出来るのだろう、とわたしは思う。

ギャンブル・お酒はいわば彼女にとって、トラウマなのだ。
実の父も義理の父も離婚した旦那もすべてギャンブルやお酒によって人生を狂わせているから、である。
そしてその多くが家系によるもの、育ちによるものが多いのだと書かれていた。

丸の内カフェ

わたしは実はものすごく慎重で地道なタイプである。ときどきびっくりするようなこともするけれど。
いままでただの一度も借金というものをしたことがない。親からお金を借りたこともない。ギャンブルというものもしたことがない。いや、数回試しにしてみたことはあるけれど、社会勉強のためにやってみただけ。株式投資も20歳のときから勉強程度にやっている。世の中のしくみを知るために。会計の知識をリアルに感じるために。そしてタフでいるために。

いつもお金を使うときにはよく考えている。自分にとって価値のあることに使うようにしている。絶対値ではなく、自分の価値基準にかなうものだけを選択している。固定費を抑え、流動費を多くするようにしている。

わたしは自分が支払うべきものは自分で支払う。
オンナノコだからといって、ごちそうになるのが当たり前などと一度も思ったことがない。自分で働いたお金を自分の正しいと思うものに遣う。そういうシンプルな考え方を持っている。

丸の内カフェ

きっと人間は贅沢な生き物で、生活の心配がなくなると別の何かが欲しくなる。自分が持っているものは当たり前になって、もっと違う何かを欲しいと願うものなんじゃないかしら。

だけど、と思う。
人は不平等なのだ。平等なんてどこにもないのだ。
上を見ればキリがなくて、下を見てもキリがない。
だからそれについてどうこう言っても仕方ないのだ。

人はみんなその人なりの辛さや不安を抱えているし、お金がなくて自殺する人もいれば、孤独で自殺する人もいる。

あなたは贅沢だ、といわれたところでどうしようもない。(実際、わたしはフツウのオンナノコだし)嫉妬されても困惑する。少なくともわたしはそれでいい気分になどなれない。誰かを嫉妬したところで同じでしょう?そんなの無意味だと思う。だって同じ人なんていない。みんな条件が違う。同じことが起きたとしても受け止め方で変わるもの。

結局は、今ある場所で今あるもので勝負するしかない。がんばるしかない。自分にとっての本質を見つけるしかない、と思う。

いいところだけの人もいないし、悪いところだけの人もいない。

振り返ってみると、セレブが流行ったり、ビンボーが流行ったりしてきた。そろそろ普通が流行るかもしれない。普通の幸せが本当の幸せだったことに気がつくのかも。

というかホントはみんな普通が幸せなことを知っているんじゃないかしら、と思う。

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