ビジネスとマーケティングと飲食業

飲食業についてわたしが感じていること。

上手く言葉には出来ないのだけど、あたまの中でなんとなく蠢いているその感覚を変わりにすっきりと整理して、優しく説明してくれる「おにいちゃんみたい」な本だ、と。実際著者の子安大輔さんはわたしにとっておにいちゃんのような存在かもしれない。

お通しはなぜ必ず出るのか?

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「お通し」はなぜ必ず出るのか―ビジネスは飲食店に学べ (新潮新書)

おにいちゃんのような本、「お通し」はなぜ必ず出るのか?はあっという間に読破してしまった。

私自身は両親がちいさなビジネスをしている傍らでノビノビと育った。少しのびやかすぎるくらい、のびやかに。そしてそういう家庭においては当然「外食率」は高くなる。わたしにとっては週に何度か外食することはフツウだと思っていたので、大きくなってそれが世間とは違うことに大変な驚きを持ったことは確かだった。

家庭料理やお鮨、中華・・・しゃぶしゃぶ。ファミリーレストランやマクドナルドなどのファーストフードもたまに食べた。それはたいてい父を基準にして決められたので、わたしは幼くして「おつまみ」のようなものが大好きだった。その一方で近くに住む祖母は健康志向のはしりのような人だった。田舎から手作りの味噌をお取り寄せし、特上のおさしみや定番の日本酒、取れたての野菜、新潟のおいしいお米。そういうものを手間ひまかけて作るひとだった。いつも代わり映えしないが、すべてが選び抜かれたものたちが並んでいた。わたしは幼少の頃、味噌汁は祖母が作ったもの以外はほとんど飲んだ記憶がない。そんな環境で育った。

だからわたしにはこの料理には何が入っている、なんてことは正直よく分からないし、意味がない。どこどこ産のまるまるは絶品!などと言いたいと思ったことがない。

理論としてではなく、感性としての数値しかわたしにはない。ないものはないのだ。だから、外食をこよなく愛するプロ、つまりはお客さんのプロになろうと思うことはあっても、飲食業をやろうとか、いつか自分の店を持ちたいというモチベーションでの飲食好きとは立ち位置が違うことをはっきりと断っておく。わたしは、わたしが食べて幸福になれるものならば、なんでも愛する。100円のたい焼きから100万円のワインまで、みんな同じように愛している。そしてそれらは味と素材とセンス、そして人間性によって感覚としてカテゴリー分けされているようだ。それがわたしにとっての飲食業のすべてだと思う。

ちなみに、この本の中にでてきた気になるキーワードは・・・
「さざ波と海流」と「OpenTable」と「ムジャキフーズ」だった。

具体的な感想は後編につづく・・・

ちなみにブログ検索したらこんな人も記事をかいてました!

伊藤洋一さん(エコノミスト)
バーチャルとリアルの狭間で
オムライス「N」の、今日はなんだか
結局買ったのか・・・気になります。
Stylestoreのコラムにも!

どうやら人気のため、増版になったようです。
たしかにアマゾン品切れしてるもんねー。

ブログ検索結果はこちら。

Comments

  1. 日経新聞×「お通し」はなぜ必ず出るのか?

    ぬわんと、今日の日経新聞の一面に友人の本が・・・! 「お通し」はなぜ必ず出るの…

    Reply

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