江国香織のがらくた

がらくた

やはり、江国香織が好き。
さわさわした日常をけれど繊細に描き出していて、時々ハッとするような言葉遣いが。

物事に対する漠然とした捕らえ方や感覚や言葉の使い方に共感してしまう。

ひとはみな違う。
それは生まれてからずっと長い間変わらない私の価値観なのだ。

たとえばこの本の中で、類似語を引っ張り出して
「言葉は、それぞれの固有の意味と気配と質量を備えており、それにはただ単にわかりやすいから、ということだけで置き換えたりしていいはずがない」ことと、「すべての男性はちがうかたちをしており、ちがうにおいがする。ちがう声を持ち、ちがう感じ方をする。それらを比較することはできない。できるのは一つずつ味わうことだけだ」と書いている。

なるほど、と思う。こういう言い方をすればよかったのか、と。
いろいろなものに置き換えてみる。

世の中をわかりやすくするために、比較してみることの無意味さに。条件によって、答えは変化するものでしょう?だから少なくとも、情緒的なものはインデックス化などされたくはない、と思う。これだけインデックスすることに浸かっていても、そんなことは野暮なんじゃないか、と。ちっとも美しくない。愉しくない。秘すれば華、というのはちょっといいすぎか。ハハハ。

モノを書く人を無条件で尊敬するのは、やはり自分ができないことだからかも。

私はいろいろな物事を感覚で捕らえていることが多くて、言葉にすることにとても時間がかかるのだ。一番ふさわしい言葉を捜そうとしてしまう。そしてそれは「ひらがな」がふさわしいのか「カタカナ」がふさわしいのか「漢字」のほうがいいのかで迷う。

さて、話の続きに戻ろう。

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