{ 伊勢志摩 } おとなのご褒美旅002:汀渚 ばさら邸の晩ごはんと朝ごはん

お部屋や館内の施設についてお届けした前回に引き続き、今回はダイニング編。ばさら邸での食事は専用ダイニングの「さかなへん」にてこれまた個室で提供されます。伊勢志摩エリアは1年を通して魚介類が豊富に採れることから、地元の食材をたっぷりと使用した極上の志摩料理が楽しめるのです。

ちなみにこちらのダイニングは2019年7月に改装され、新しくオープンしたのだとか。オレンジがかった赤、まるで神社の鳥居のような朱色がところどころに使用され、落ち着いた雰囲気がまた素敵。

通された個室には美しい花がしつらえてあり、大きな窓からはライトアップされたお庭が楽しめます。ここだけ時間が止まったかのような静寂な時間が流れていく。

ドリンクリストにはこだわりのワインや日本酒が並んでおり、どれにしようかと悩む。旅にはおいしいお料理とお酒が大事。

盛り付けも器も美しく、野菜と魚、肉とコースのバランスがこれまたとても素晴らしい。口に運ぶたびに、志摩の豊富な食材はこれほどまでに凄いのかと思わせてくれる。そしてその食材を生かしきった控えめな味付けの塩梅もまたとてつもないセンスの良さ。

すっぽんにほら貝、伊勢海老。すべて地元でとれた海の幸でちょっとしたストーリーを聞かせてくれるのもまた楽しい。私の場合、お食事が美味しいとお酒もするすると進む。三重にはおいしいお酒がたくさんあるので、こうして地元の食材とともに楽しめるのは最高の贅沢だと思う。

美熊野牛もとてもおいしく、ちょっとお肉も食べたいなんて気持ちもちゃんと分かってくれているのがニクい。そして以前から思っていた「お米」の美味しさについても触れずにいられない。三重は庶民的な店でもびっくりするほど高い確率でおいしい。

そんな間違いない三重のお米をこれまた地元でしか食べられない「真珠貝」の貝柱(お刺身で食べるとシャキシャキとした歯ごたえがたまらない)で炊き込みご飯で出てくる。もうこれはどんなにお腹がいっぱいでも食べられてしまう。否、絶対に食べなくてはいけないもののひとつ。

真珠貝の貝柱をレストランで提供されたのは、ばさら邸がはじめて。世界で活躍されていたシェフが新しく就任されたそうで、それにあわせてディナーコースも新しくなったばかりなのだとか。

シェフのスペシャリテだというエディブルフラワーと志摩野菜のお皿もとても華やかで美味。コースの間でほっと一息つけるお皿。まるでアートを食べているかのよう。

デザートに至るまですべてが美しく、そしておいしい。とても優雅な幸福感を与えてくれる素晴らしいご褒美ディナー。帰りには部屋でつまめるように「夜食」の提供もあるという!お腹がいっぱいなのに、ついついあれもこれもと手を伸ばしてしまう嬉しい配慮。

わたし史上最高に贅沢な朝ごはん

そしてまた朝食も凄い。和食好きなので和食をお願いしておいたら、テーブルいっぱいのお料理が!今までいろいろな宿にステイしてきたけれど、間違いなく今までで一番豪華な朝ごはん。

予約した時間にあわせて土鍋でひとつひとつ炊き上げるというご飯はぴかぴかで後光を放つ勢い。何から何まで気が配られており、間違いなくここにきてよかったと思わせてくれる食事でした。あー、幸せ。旅先で素敵な宿に泊まるならやっぱりおいしいごはんにとことんこだわりたい。そんな我儘に答えてくれる宿でした。

 

賢島温泉
汀渚 ばさら邸
三重県志摩市阿児町鵜方3618-74
0599-46-1189
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{ Special Thanks, 汀渚 ばさら邸 }