人生には、希望と楽観とポジティブシンキングが必要だ、とわたしは常々考えているのだけれど、どうして世の中にはそれとは違うものがあふれているのだろう?
そのひとつがこれ。
オアシス 。
韓国でものすごく評判の高い映画である。
正直、観ていて凹んだ。
障害を持った女性と少し頭の弱い男性との恋のはなし、なのです。
けれどその暗く、偏見に満ちた世界で、苦しいというのに、純粋さを何乗もしたような愛について希望を感じるのはなんでだろう?冷静にみれば、どこにも希望などないのに。希望どころか誤解と説明の機会すら与えられていないし、主役のふたりにしてみるとそれらは必要とされていないようにもみえる。
平和と戦争のように、明るさと暗さのように、強さと弱さのように、物事はどちらかひとつに偏るとき、もうひとつの選択肢について強く感じてしまう。真ん中でいたときにはそんなこと少しも感じたりはしないのに。
それにしても、さまざまな賞を総なめしたのに納得する。この女優のすごさに。ムン・ソリという女優なのだけれど、間違いなく天才ね。どう観ても脳性まひに見える。できるだけ美しくありたい、というのが女性の本能だと思うのだけれど、画面に映される映像はお世辞にも美とはかけ離れている。リアリティがありすぎる。
演じるということはこれほどまでにタフなものなのか、と正直思ったよ。とにかく、すごいとしかいえまへん。