東京から1.5時間で甲州へ!何もしない贅沢を両手一杯に感じる古民家ステイ
ここではない何処かへ行きたい。いつもの生活にほんのちょっとだけ疲れたら気軽にエスケープできる素敵な場所を山梨の甲州地方、塩山で見つけました。
茅葺屋根の家で田舎暮らしをしているかのような、そんな旅がしたい!とわたしの夢をかなえてくれたのが「甲州民家情報館」。こちらは山梨県甲州市にある国の重要伝統的建造物郡保存地区である「上条集落」の田舎暮らし体験施設。
こちらの施設ではイベント開催時を除き、一般向けに貸切で時間貸しや宿泊利用できるようになっています。
訪れて驚いたのが、まさか山梨の甲州にこんな場所があったのか!という驚き。とにかく日本昔話に出てくるようなかわいいお家がこんな近くにあったなんて。
車でも電車でも!アクセスのよさが嬉しい「上条集落」はいろいろな使い方ができるよ
甲州民家情報館の魅力はとにかくアクセスがいいこと。そして周りには観光施設もたっぷり。日帰りでも宿泊でも使い方はわたしたち次第。いろいろな妄想が広がりまくります。
電車の場合は、JR新宿駅から特急に乗って塩山駅まで1.5時間。塩山駅からは車で約20分。前もって予約必須ですが駅前でレンタカーを借りることもできます。
車の場合も首都高の新宿入り口から中央高速自動車道の勝沼ICまで1.5時間。勝沼ICから施設までは約30分。つまり電車でも車でも新宿から2時間ほどでたどり着ける場所。
「上条集落」は屋根の真ん中が持ち上がった「突上げ式屋根」のお家があるエリア
集落を訪れてみるとユニークな形のおうちがずらりと並んでいることに気がつきます。高台から眺めるとその姿は圧巻。この集落の特徴はこの特別な屋根からはじまります。なぜこんな形の屋根が・・・?調べてみると、もともと「上条集落」では養蚕が盛んでその養蚕のために風や光を確保するため、真ん中の屋根を一段高くする突上げ式屋根になったとのこと。
上条集落を一歩出るとこの屋根を目にすることはなかったので、ここのエリアが甲州においても特殊な文化と歴史を持っていることを肌で感じることができます。
美しい里山、田舎暮らしの拠点「甲州民家情報館」の楽しみ方
さてここからは実際に甲州民家情報館にステイしているかのような体験をみなさまにもお届けしたく、たっぷりの写真でレポートしていきます。
予約制で時間貸しもしくは宿泊貸しをしているのですが、イベント開催時以外では施錠されています。せっかく上条集落を訪れるなら、ぜひ予約をして古民家体験はマストでしていただきたい!結構リーズナブルな価格設定で利用しやすいです。
というのもこちらの施設は、2017年10月に宿泊施設としてリニューアルオープン。昔ながらの古民家を現在のライフスタイルにあうように手が加えられています。というわけで宿泊してみると想像以上に快適。そして美しい。広さも設備も十分なのでさまざまなイベントにも使えそうです。
日中の時間貸し利用の場合は、11時から14時までの間で1時間
GWや年末年始、お盆の大型連休のハイシーズンは施設利用料が3
たとえば夏の平日に大人2名で1泊する場合は、施設利用料1万円+(宿泊費 3000円×2名)で1.6万円で1泊することができます。
IH式の調理器具や食器など必要なものは一通り揃っているので、甲州ワインや地元のお野菜を使って自炊することもできますし、お風呂や洗濯機、洗剤も完備。
朝は持参したコーヒーを丁寧に入れて、年代ものの素敵な食器で朝食タイム。
できれば3日間くらい、ゆったりとステイしてのんびりと田舎暮らしを体験するのが理想的。
こんな食器棚ですら、アンティークな雰囲気で痺れます。
タオルやパジャマ、歯ブラシは持参する必要がありますが、田舎暮らしを体験するには最高の施設。
夜の星空は信じられないくらい美しくて、音のない静けさと自分とが一体になっていくような体験。ぜひそんな奇跡の星空を眺めて欲しい!わたしも次回は三脚を持参しての星空撮影を心に誓いました。
そして田舎暮らしといえば、これ。そう広い長い縁側!
鍵も古きよき時代のまま。こんな小さな体験もまた楽しい。
縁側でお茶をしながらお庭を眺める楽しさ、贅沢といったら。永遠に眺めていられるなぁと。
私の中ではこの縁側体験もまた嬉しかったことのひとつ。
次回は友人たちや家族と一緒に縁側ビールしたい!いや、甲州ワインで乾杯もいいな・・・。
突上げ式屋根から眺める景色もまたプライスレス!
せっかく上条集落にステイしているなら、突上げ式屋根の部分がどうなっているのか知りたい!というわけで階段を昇ってみると・・・想像以上に素敵な空間が!昔のロフト、屋根裏部屋は思っていたよりもずっと広くて開放感が。
特にお気に入りなのが2階の窓から眺める里山の景色。目線が高くなると一段と遠くまで甲州の街を感じることができます。春になるとすももの花が咲いたり、初夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色・・・。四季によって姿を変える自然のキャンバスは何度でも訪れたくなる美しさ。
私がこの古民家でもっとも好きな時間は、朝日が差し込む朝。
美しい光に建物の陰影。それらを眺めているだけで飽きることがない。まさにプライスレスな体験、休日が味わえます。本当の贅沢ってこういうことなのかもしれないな・・・。
上条地区を探索しよう!もちろん日帰り旅にもタイムスリップ気分を満喫。
日帰りでも宿泊でも前のめりでおすすめなのが、国の重要伝統的建造物郡保存地区に指定されている上条地区の探索。福蔵院には大きな駐車場があるのでここに車を停めて歩いて出かけましょう。
福蔵院は甲州東部七福神めぐりのお寺のひとつ。キュートな仏様に出会えます。
金井加里神社の周辺は鬱蒼とした森が!
日本昔話か、ジブリか?な気分が味わえて楽しい。自然もたっぷり。
新しい神社の裏にはどう見ても歴史を感じるもうひとつの建物が。ここには部屋がふたつあり、2つの神様が祭られているのだとか。
石垣が組まれた家が密集しているエリアもまた散歩が楽しい。平日でも探索に訪れる人が多いようで、あちこちに無人のパンフレットが置かれているのがとても親切。
田舎暮らし体験イベントで唯一無二の旅にしよう!
「甲州民家情報館」では定期的に田舎暮らし体験ができるイベントを開催中。(参加費2000円~)
ブログやFacebookなどで情報を発信しているのでそれにあわせてお出かけしてみるのもいいかも。
もしくは5名以上集めると田舎暮らしイベントを開催してもらうことも可能なので、このあたりは遠慮せず問い合わせしてみるべし。
そんなわけでこの日は特別に「ほうとうづくり教室」を開催していただくことに。
山梨といえばほうとう!というくらいの名物料理をまさか自分でつくれるなんて。地粉と呼ばれるこの付近で作られた小麦粉と水でほうとうを練り上げます。
ほうとうを練っている時にふと顔を上げると囲炉裏が。眺めるだけで癒されます。耳たぶよりもちょっと硬いくらい。想像以上に水は少なくていいのが衝撃でした。
作りたてのほうとうはあらかじめ煮ておいた野菜のスープの中にドボン。ぐつぐつの鍋の中へ。
あっという間に完成!お味噌ももちろんこの地域で作られたものを使います。
この上条地区に住んで50年以上になるというおばあちゃまが丁寧に教えてくれる伝統料理はお世辞抜きに今まで食べたほうとうの味を軽々と超えて美味しかった。山梨の恵みをたっぷりと味わえるほうとうはぜひ手作りで味わいたい。
さて、上条集落をめいっぱい楽しんだ後は・・・番外編として、古民家とあわせて楽しめる観光スポットをお届けします。ぜひお楽しみに。(つづく)
甲州民家情報館
もしもしの家
山梨県甲州市塩山下小田原1099
MAP
NPO法人山梨家並保存会事務局
0553-32-4748(平日08:30-16:30)
4月以降の情報についてはこちらのサイトを参考にどうぞーー。
甲州民家情報館「もしもしの家」オフィシャルサイト
https://koushu-minka.jp/(4月オープ
※現在「甲州民家情報館」で検索しますと、古い情報が掲載された
{ Special Thanks, NPO法人山梨家並保存会 }
Pingback: hommania ポータル! » { MY TRAVEL } 山梨の塩山勝沼周辺を巡る旅 vol.1