{ Portugal } セジンブラとセトゥバルでできること、はじめてのポルトガル

ヴィラ・ヴィソーザを後にして向かったのは、漁師町のセジンブラとセトゥバル。同じ漁師町のナザレと比べるとよりローカルなイメージですが、混雑が苦手というひとにはセジンブラとセトゥバルはおすすめかも。何よりもリスボンから約1時間ほどの距離なのも嬉しい。

まずはセジンブラのホテルダイニングでランチを堪能。

夏のシーズンが人気で、とにかくただひたすらボーッとして何もしないのがポルトガル人の休日の過ごし方だよ、と言っていたのが印象的でした。たしかにそんな風に何もせず、海を眺めて白ワインを飲むという贅沢はいいかもしれない。

明日できることは今日はしない、というのがポルトガル人のキャラクターらしいのだけど、もしかしたらそれも自分の幸福を一番大事にする、という生活の知恵なのかもしれない。だって明日は何が起こるかわからないもの。

明るく笑いながら美味なる料理を楽しみ、次回はそんな滞在をしよう、とセジンブラで誓いました。

Espardarte Restaurant
Av. 25 de Abril 11, 2970-634 Sesimbra,
+351 21 228 9000
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アートとワイナリーが出逢ったら?Bacalhôa winery

アートのコレクターで地元の名士がオーナーだというワイナリー、Bacalhôa。リーズナブルなものからお高いものまでとにかく種類が豊富なのが特徴。

でもここはただのワイナリーではない、そう美術館も併設されている特別なワイナリー。ワインを見学する前には多種多様なアートを鑑賞できるのです。確かにこんなワイナリー、はじめてかも。

クラシック音楽を聞かせながらワインを熟成させたり、熟成させる蔵にはこれまた貴重だというアズレージョがあったり。とにかくシステマティックな最新設備とアートや音楽といったものを組み合わせているのがとてもユニークなワイナリー。

もちろん見学の後は試飲も。ワインは1本5ユーロ程度からあるのでかなりお手頃。

個人的に驚いたのが、マスカットを原料として作られるスイートワインのモスカテールがあったこと。ポルトガルにもスイートワインがあったなんて。しかもこちらもまたとてもお手頃で10ユーロせずに買えるというのが嬉しい。味わいが濃いので食後酒や氷を入れてゆっくり飲むのがいいそう。

Bacalhôa winery
Estrada Nacional 10, 2925-901 Azeitão
+351 21 219 8067
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フレッシュで美味なるローカルチーズ工房SIMOESへ

チーズとパンとワインにソーセージ(ハム)。これがポルトガルの食事の基本だそうで、このどれもがとても美味しくびっくりするほど安い。もしもこれらの値段が上がるようなことがあれば、ポルトガル人は暴動を起こすと言われているそう。

逆を言えば、これはまさにポルトガルの国民食でポルトガルビギナーはここを押さえるのが正解ということになる。

そんなわけで美味なるチーズ工房があるよ、と連れてきてもらったのがこちらのSIMOES。

恐るべしなのがこちらの工房の看板はなく、ただの事務所にただのドアをノックして、近所のひとはチーズを買いに来るという超ローカルルールが適用されていること。ひとりでここにたどつくことなんて絶対無理。

そんな秘密の花園的なチーズ工房、震えるほどわたくし好み!というわけで当然日本にお持ち帰り。(このためにトランクにはスタッシャーのスタンドアップを忍ばせておいたのでした)

何といってもフレッシュさが命だというケージョフレスコ(ひつじのフレッシュチーズ)はみずみずしくて、モッツァレラチーズのような味わい。近くで採れるひつじのミルクを昔ながらの手法で丁寧につくる。無駄なものが一切入っていないからシンプルで美味。

ほかにもホエーでつくられたフレッシュチーズ(カッテージチーズ)はチーズケーキにしたりサラダに入れて食べるそう。

こちらの工房で働くジョエルさんいわく、丸い楕円形の熟成系のアゼイタンチーズはここで最も有名な商品で、モンドールみたいな味わい。羊のミルクに西洋アザミで発酵させるそう。

ちなみにDOP認証のアゼイタンチーズは羊のポルトガルチーズで、セトゥーバル地区のアゼイタン地方で生まれ、EUの基準で保護された原産地セトゥーバル、パルメラ、セジンブラの自治体のみで生産が可能なチーズ。リスボンの大きなのスーパーでもこちらのチーズが扱われていました。ぜひリスボンに行ったら試してみてほしい、美味なるチーズです。

SIMOES
D.Dinis Street、nº40 2950-721 Quinta do Anjo
212 881 363
938 437 277
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セジンブラ港で魚のセリ体験

そして魚介類が豊富なポルトガルの食の中枢ともいえる場所、セジンブラの港にも潜入してきました。実はこちら、漁業関係者のみのセリ会場です。というのも一般客が訪れる市場がこの日お休みでして、特別に許可を頂き普段は潜入できない場所にお邪魔させていただくことができました。

セリは手元にあるリモコンでピピッと入札する仕組み。オレンジの箱ひとつひとつに番号が振られており、ディスプレイに表示された詳細を確認し、欲しい人はリモコンを押して落札。

さすがの鮮度で魚たちはみなピカピカ。日本からも魚を仕入れに来るというのも納得の鮮度。ちょうどお邪魔したタイミングでこの港のドンにもお目にかかれました。

沢山の船とまるまると太ったカモメ。ここではカモメたちもきっと美食を楽しんでいるに違いありません。あっそうそう、こちらセジンブラは缶詰が生まれたという「缶詰の聖地」でもあるそうです。お魚好きさんには前のめりでおすすめの町。

Sesimbra Fisherman’s Wharf
Cais dos Pescadores

 

さて、ポルトガルレポートの都市別紹介も今回でラストです。長編にも限らずお付き合いありがとうございました。ちょっぴりマニアックな町もたくさんあったかと思うのですが、まだまだ情報が少ないポルトガル、訪れる際の参考になれば幸いです。それではーーー!

 

現地からの先出しインスタレポートは #hommaniameetsportugal をチェック!

 

はじめてのポルトガル

#アシアナで行くリスボン

001.{Portugal} はじめてのポルトガル、きほんのき
002.{Portugal} リスボンでできること
003.{Portugal} オビドスでできること
004.{Portugal} トマールでできること
005.{Portugal} コインブラでできること
006.{Portugal} Hotel Quinta das LágrimasとThe Bussaco Palace
007.{Portugal} アヴェイロでできること
008.{Portugal} ポルトでできること
009.{Portugal} ナザレでできること
010.{Portugal} マフラでできること
011.{Portugal} アルカセル・ド・サルでできること
012.{Portugal} エヴォラでできること
013.{Portugal} ヴィラ・ヴィソーザでできること
014.{Portugal} セジンブラとセトゥバルでできること

{ Special Thanks, アシアナ航空&ポルトガル政府観光局 }