{ Movie } 蜷川実花の世界観で描く「人間失格」太宰治と3人の女たち

9月13日から公開された蜷川実花監督作品の「人間失格」太宰治と3人の女たち、初日の特別上映会にお邪魔してきました。

この日は特別に映画鑑賞後に蜷川実花監督と作品の中でも衣装として多用されたというKeita Maruyamaさん、編集者・ クリエイティブディレクターの軍地彩弓さんとのトークショー付きという贅沢なもの。

実はわたくし、過去の蜷川実花監督作品の映画はすべてチェックしているのだけれど、今回は最高に完成度が高い!蜷川実花というひとを好きでも嫌いでも楽しめる作品になっていると思う。

というのも、今回は「万引き家族」の近藤龍人さんが撮影していることで日本映画らしさ、正統性が高い作品に。さらには本当にキャスティングが素晴らしい。小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ。

この3人の女優たちと小栗旬との競演がまさに悶絶級に美しいうえにリアルで、本当に絶妙です。何度も見たくなる、特に女性におすすめしたい1本かな。

あの時代だったからこそできた豪快な太宰治のキャラクターは今の女子から見たら「ただのダメ男」ではある(リアリティの部分)のだけれど、危険だけれど惹かれてしまう魅力的なオトコとして描き出すことに成功していると思う。

ぜひ映画館で美しき世界を楽しんでみて。

 

「人間失格」太宰治と3人の女たち

2019年9月13日公開