サンフランシスコを満喫した後は、シティから車で1-2時間の距離にあるナパバレーへ。ナパバレーは現在、世界でも有数のワイン生産地となり、人気の観光地へと成長。サンフランシスコからアクセスしやすいというのも大きな魅力のひとつで、美食を存分に楽しめるまさにパラダイスといってもいい。
わたしも密かに訪れてみたい旅先リストに入れていた場所で、今回念願かなっての訪問に。すでに訪れたことのある友人たち(みな世界を旅すること、そして食べることが大好き)が口を揃えて「ナパ最高!」と聞いていたのだけれど、実際に訪れてみるとその期待値を軽々と越えてきた。
様々なスタイルのワイナリーを巡ったり、ラグジュアリーなホテルも美味なるレストランもたくさんあって、とにかく飽きない。そんなナパの魅力を少しずつ紹介していきたい。
憧れのワイナリー、KENZO ESTATEへ
まずは、日本でも人気の高いKENZO ESTATEのワイナリーへ。
カプコン創業者である辻󠄀本憲三さんがオーナーということもあり、ワイナリーでは日本語でガイドや試飲が楽しめるのが嬉しい。
個人で所有するナパのワイナリーの中で最も広い土地を持つのがこちらのワイナリーだという。 470 万坪のその土地はまさに広大!所有する土地の中で一番ワイン造りに適している土地に葡萄畑を作り(ちなみに18万坪だという)、果実味あふれるボルドースタイルのワイン造りからスタートした。
そんなまさに壮大な土地に、美しく完璧に管理された施設がある。それがKENZO ESTATEだというのだから日本人としてこの地を訪れられたことに嬉しくなる。
訪問した(比較的静かな)冬の時期には熟成中のワインの管理や畑の葡萄畑の手入れなどが行われていて、それらの作業をゆっくりと眺めていると、このワインの美味しさの秘密を知ったような気分になる。
ちなみにワイナリーを訪問するには予約が必要で、エステイト ツアー&テイスティング($110 /1時間15分)がおすすめ。葡萄畑、醸造所、ケーブを巡るツアーの後にワインのテイスティングが楽しめるというもの。
畑から葡萄を収穫し、最新の機械にかけて果汁を絞り、タンクで寝かせてワインになる。さらにそのワインを樽に入れて長い時間かけて熟成されていく・・・それはまさにワインの大冒険でもある。目の前で繰り広げられる壮大なストーリーを想像しながら、完成したワインを飲んでみるとさらに楽しく、美味しい。
今まで世界中のワイナリーにお邪魔してきた(フランス、ポルトガル、南アフリカ、イギリス等、そして日本国内も)のだけれど、KENZO ESTATEの凄さはその徹底された管理体制だと思う。日本人らしいというか、いままでのどこよりも完璧なコントロールのように感じた。
そしてお待ちかねのテイスティングタイムに心躍る。過去に日本でいくつかの銘柄を頂いたことはあったのだけれど、こうして飲み比べるのは初めて。
日本では和食にあうというソーヴィニヨン・ブランの「あさつゆ」が人気。ですが試飲してみると、紫鈴(rindo)が好き。濃厚な深みのあるボルドースタイルの赤はエレガントで開けてすぐにおいしいのでホームパーティーにも良さそう。
そして存在を知らなかったスイートワインの夢久(muku)も魅力的。
高級ワインということもあり、KENZOのラインナップにはハーフボトルが豊富にあるのも日本人らしい心遣いが感じられて好き。ワインの楽しさはただ美味しいというだけでなく、生産地を旅することでワインを開けるたびにその時の思い出も一緒に味わえることだと思う。
KENZO ESTATE
ナパバレーで最初に訪れたい、Napa Valley Welcome Center
ナパに来たらぜひ立ち寄りたいのが、ナパバレーウェルカムセンター。ダウンタウンの中心にあり、ナパの観光案内や最新情報、イベントなどを無料で教えてもらえます。
ナパバレーグッズなども豊富に取り揃っていて、The Napa なお土産をゲットできるのも嬉しい。
かなり前もっての予約が必要な人気のワイナリー以外にも、予約してすぐに訪問できるワイナリーを教えてくれたり、自分の好みを伝えるとそれに近いワインメーカーを教えてくれたり。とっても便利な、旅行者に嬉しいサポートが受けられます。
ワイナリー巡りのほかにもナパでは気球に乗れたり、ダウンタウンにはたくさんのワインメーカーさんのショーケース(試飲が楽しめるスポット、ワインバー)があり、効率よく自分が好きなナパワインを見つけられます。
ナパに来たらすぐにワイナリーへ!と思っていたけど、まずはリサーチしつつワインを楽しむという手もあるんです。あー、ナパの沼は深い!楽しい!
Napa Valley Welcome Center
1300 1st St #313 Napa
+1 707-251-5895
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Oxbow Public Marketでローカル気分を満喫するメキシカンランチ
アメリカに来たら食べたくなるのがメキシカン!そしてベイエリアに近いということで蟹も食べたい!そんな欲張りなわたしがチョイスしたのが、信じられないくらい蟹たっぷりのクラブサラダとナチョス。
とにかくナパはファームが近いからか、どこで食べても野菜が本当においしくて種類も豊富。カラダが喜んでいるのがわかるほど。
久しぶりにビール(もちろんIPA)片手にメキシカン、日本ではなかなかチャンスがないけれど、アメリカに来たら1度は絶対味わいたい。ちなみにこちらのC Casaは地元でも大変人気で、老若男女問わずいつも人でいっぱい。
このお店以外にも、Oxbow Public Marketには小さな可愛いお店がたくさんあって、ローカルマーケットをイッキに楽しめちゃうのが魅力的。カフェはもちろんオリーブオイル専門店(!)なども。
カジュアルにナパのいいとこどりできる、おすすめ施設。
C Casa
Oxbow Public Market, 610 First Street,Napa
+1 707-226-7700
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Oxbow Public Market
610 & 644 First Street, Napa
+1 707-226-6529
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世界最高の料理大学CIA内にあるダイニング、CIA at COPIAでディナーを
ナパのダウンタウンでは、CIA at COPIAでディナー。
実はこちら、アメリカ料理研究所(CIA)は世界最高の料理大学。そんな料理大学内にはダイニング以外にも、厳選された食材が販売されていたり、博物館のようになっていたり。プロのシェフのためのクラスだけでなく、地元の人向けの1回ごとのレッスンもあるのだとか。(訪問した日はヘルシーな大豆料理に特化したメニューが学べるクラスが開催中)こうして美食を楽しめるより多くの機会があることで、ナパはできているのだなぁと深く実感。
というわけで世界最高の料理大学内のダイニングでは、アメリカ最先端の流行を押さえた美味なるお皿が楽しめます。せっかくナパに来たら、こんな料理大学内のレストランに行ってみるのも良き旅の思い出になること間違いなし!
日本の旨味は本当に人気のようで、この日も麹・昆布やカツオ出汁が使われて日本人的には嬉しいお味。やっぱり住むならナパだな・・・と食いしん坊代表としては堪らないスポット。
CIA at COPIA
500 1st Street, Napa
+1 707-967-2500
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サスティナブル・ラグジュアリー・リゾート Carneros Resort & Spa
ナパバレーでの最初のステイはCarneros Resort & Spa (カーネロス・リゾート&スパ)でFARMを感じながらの最新ラグジュアリーを体感。
ちなみにこちらのむホテルはナパで最もサステナブルかつ高級なリゾート。このあたりはナパのダウンダウンからもすぐなので、初日のステイにぴったり。
チェックインのタイミングでウエルカムワインが出され、到着早々ワインランドに来た実感がムクムク。しかもこのワイン、実は部屋にある1杯ずつ購入できるマシーンと同じ銘柄になっており、ちょっとしたテイスティング代わりになっていたことに部屋に入って気が付くという、感激ポイントも。
ブドウ畑に囲まれているだけでなく、敷地からも美しいぶどう畑の景観が楽しめてナパバレーに来たんだ、と感じられる。
お部屋はコテージタイプで広々としたテラスにはアウトバスもあり、季節の木々に囲まれてナパの自然をたっぷりと満喫でき、プライベートもきっちりと確保できるのが魅力的。
特にここでの朝食が素晴らしい。丘の上に位置するレストランはちょうどサンライズのタイミングで葡萄畑が広がる場所から日が昇り、ファームを浮かび上がらせる。太陽の光がレストラン中に広がり、それはこの世のものと思えないほど美しい。
そしてこちらで頂くフレッシュな朝食もまた美味。まさに最高の贅沢。素晴らしすぎて言葉を失うレベル。
2-3泊してゆっくりとナパの自然を満喫するのがおすすめ。
お食事のレベルも高く、敷地内にはファームもあるので新鮮なお野菜も満喫、ワインテイスティングやちょっとしたデリやワインを購入できるマーケットもあり、施設はまるで小さなひとつの村のよう。唯一無二の体験が待っている素晴らしいホテル。
Carneros Resort & Spa
4048 Sonoma Hwy, Napa
+1 866-860-2328
insta
Special Thanks,
サンフランシスコ観光協会
最新のサンフランシスコの観光情報は「SF Travel」が便利。SNSなどの発信もあるので、いつか行きたい!なんて方もフォローしておくといいかも。
ユナイテッド航空
ユナイテッド航空は北米航空会社の中で、最も広範囲なグローバルネットワークを展開。2023年1月7日から関西―サンフランシスコ便が再開し、なんと4月24日からは毎日運航に増便。それにより日本の3空港(関西、羽田、成田)からサンフランシスコへ毎日出発が可能に。